昨日紹介した「Teryllium Ten」ですが、そのインサート部分がちょっと興味深かったので、それをちょっと書かせて頂きます。
この「Teryllium Ten」インサートは当時のインサート素材と同じテリリウムを使っています。
当時のインサートはボディーに穴があいていて、その穴からインサート素材をネジ止めするという作りになっていました。それが今回の物は上の写真のようになっています。
これを見てこれってあのパターと似ている.....と思った人は同じ感性を持っているかもしれません(笑)
そのパターはDETOUR NEWPORT TWOです。ではちょっとその部分を比べてみましょう。
ね、似てるでしょ。DETOURでは後方に出っ張った部分がインサートと一体になった作りになっていますが、Teryllium Tenでは出っ張る必要がなかったので、キャビティ部の面と同じ高さになっているわけです。
でもちょっと不思議に思うことがありますよね。この穴はいるのだろうか?以前のTeI3ではネジ止めをする必要があったので、必要な物でしたが、Teryllium Tenのこの穴は完全な飾りです(もしかしたら打感に関係する機能があるかもしれませんが.....)。
それとネジがDETOURの方はネジ部分が残っているので、取ろうと思ったら取れそうですが、Teryllium Tenの方はそれがありません。
初代のTeI3は部品の精度を高くしなければならなく、組み立てにもすごく手間がかかったと思われますが、年々いろいろな仕様変更で、組み立ても楽にできるように進化してきています。
パターデザイナーとしてももちろんすごいキャメロンさんですが、工業デザイナー的な部分も本当にすごいですね。そんな目でいつもパターを見ています。