最近は重いヘッドがついたパターがずいぶん増えてきました。Scotty Cameronの350Gのヘッドは初代のガンブルーの頃から採用されています。
自分で交換することはできないのですが、Scotty CameronのStudio Selectはヘッド重量の調整ができ、360gのヘッドにすることもでき、オーダーでその仕様で購入することもできるようです。
最近注目して見ているのはTiger Woodsのパッティングなのですが、ラインが決まったらその方向にいつも同じストロークをしています。そのストロークの特徴を考えると.....
Tiger Woodsのストロークはほぼ左右対称で、テークバック分のフォローしかとっていません。「TOMI」を使ってかなりデータが集まってきたのですが、ほとんどの方がテークバック以上の余計なフォロースルーが見受けられます。
ANSER型のパターを使う場合に限ったことかもしれませんが、ANSER型のようなブレード型のパターはフェースの開閉を使ってストロークするのが良いと私は思っています。その動きをしようとすれば、余計なフォロースルーをつける必要が無く、タイガーのように左右対称のストローク幅で十分転がるようになります。
さて、今回の御題のヘッド重量についてですが、350gのヘッドを34インチで装着すると、Dバランスは楽に出ます。自分が使っているパターのヘッド重量は330g程度。33インチでのバランスはC2しかありません。
340GのStudioSelect NEWPORT 2をラウンドで使ってみましたが、すごく重いパターに感じました。タイガーのようなストロークをするには、しっかり手首を固めストロークする必要があります。350Gのヘッドで下りのラインを打とうとすると、まったくヘッドを出せず、触るだけのようなストロークになってしまいます。
なぜそのようになってしまうかというと、重いヘッドだと勝手にヘッドが走ってしまい、距離が出てしまう危険を身体で感じるので、本能的にそう言うストロークになってしまうわけです。マレットのようなヘッド形状であれば、重めにしてオートマチックにストロークすれば転がっていくボールは打てますが、ANSER型の重いヘッドはマレットに近い効果を求めた物だと思います。
しっかりストロークする人は、自分がヘッドをコントロールできる重さで使うのが正しいのではないかと思います。それを考えると、自分にとって350Gのヘッドは重すぎて、330G程度のヘッドで軽いバランスのパターが操作性の上でベストだと感じます。
もちろん人によって重いヘッドがあう人、軽いヘッドがあう人がいるとは思いますが、最近流行の重いヘッドブームに流されず、軽めのヘッドを使ってみるのも面白いかもしれません。
次回以降に重いヘッド、軽いヘッドで「TOMI」を使った分析をしてみようと思います。