最近一味味付けがしてあるANSER Typeのパターが増えてきましたが、今回紹介するBettinardiの「Studio B SB-10」はなかなか見るべき部分がたくさんあるパターでした。
「Studio B」シリーズはこれまでに販売されていた6モデルに加えて、今回「mr2」フェースを採用した3モデルが追加になりました。
ではこの「Studio B SB-10」の特筆すべき点を.....。まずはこの写真をご覧ください。
Bettinardiのパターと言えば、そのトレードマークであるハニカムフェースが特徴的ですが、この「SB-10」にもハニカムフェース加工されています。これにインサートが入れられ、インサートの素材はカーボンスチール素材になっています。このインサートにより、音もしっかり出てボールがフェースに乗るような打感を感じました。
上の写真は構えた時の見え方ですが、ご覧の通りAnser Typeの複雑な形状の印象が無く、何かすっきりとした印象の景色です。これはなぜかな?と考えてみたのですが、サイトラインが入っているスペースが、完全な■に見え、その幅はほぼボールの幅になっています。この形状がアドレスしやすさを実現しているようです。
また、オフセットが少なくなりつつある最近のAnser Typeのパターですが、この「SB-10」はシャフトの太さに対して1.5本分くらいオフセットになっています。このオフセットが実際に打った時のボールのつかまりの良さにつながっているようです。
そして最後の見るべき点は、上の写真では少しわかりにくいかもしれませんが、通常サイトラインはヘッドの長さの中央に入れられていることが多いのですが、この「SB-10」は若干ヒール側に寄っています。クランクネックが付くAnser Typeのパターはネックの重さがあるので、厳密に言うとスイートスポットは中心よりヒール寄りに来るはずです。それをしっかり計算しサイトラインを入れているところが、「さすが!ベティナルディさん」と言う感じです。
実際に打ってみても転がり、打感、打音も申し分なく、これでもう少しヘッド重量が軽くなれば使ってみようかなと思うパターでした。ブラックニッケルフィニッシュも落ち着いたイメージで集中できそうな色です。これで実売3万円前後だと手が出やすいのですが、税別54,000円なので、ちょっと手軽に手が出せる価格じゃありませんね.....。