フィッティングリーダーのPINGが万を持して発表したフィッティングシステムは、2つの大きなシステムが融合し完璧なフィッティングシステムが構築されます。
一つは、ハードウェアの「Advanced Fitting System(AFS)」(上の画像左)、もう一つはソフトウェアの「nFLIGHT」(上の画像右)です。
では今回は「Advanced Fitting System(AFS)」について詳しく紹介します。
●Advanced Fitting System(AFS)
AFSはこれまでライ角とシャフトの組み合わせが全て必要だったPINGのフィッティングの仕組みを大きく変えました。Callawayに一足早く市場に投入されましたが、その仕組みと同様ヘッドとシャフトの組み合わせが自由に行えるシステムです。
ドライバーは360通り、アイアンは960通りの組み合わせが可能になっています。かなりのバリエーションです。
シャフトは男性用から女性用まで、男性用のヘッドに女性用のシャフトを入れたり、もちろんその逆もできます。
シャフトの長さも何種類かバリエーションがあります。とにかく数が多いです。
移動が簡単な小さなセットもあり、これは専用のスタンド、バッグに4個のドライバーヘッド、7本のシャフトが入っていて、28通りの組み合わせが可能です。
上の写真はアイアンです。左の写真はシャフト先端部分です。真ん中の写真はホーゼル内側の写真ですが、ネジが切られています。右の写真はシャフト側の先端部分ですが、方向性のある形状になっていて、この向きがあっていないときっちり装着できません。
ドライバー用のヘッドの場合、挿入長はアイアンより長くなります。ですがネジ部分の長さは変わりません。
アイアン同様方向を合わせまずはツールを使わずにネジを回していきます。右の状態が手で回し終わった状態です。
次に芋虫のような形のツールを使って更に締めていきます。このツール形は面白いのですが、ネジ側の逆はシャフトにそうようになっていて、真っ直ぐネジを締められるようになっています。右の写真はネジ側の部分のクローズアップ写真です。
さて気になるのはヘッド重量や、打感等どうかと言うことですが、ヘッドは見た限りでは普通のヘッドのホーゼル内側にネジを切っただけのような感じがします。ソケットにあたる部分とヘッドが直接固定される作りで、他の何かをつけているわけではないのでヘッド重量や重心距離に大きく影響することはなさそうです。
実際に試打してみても音に違いを感じることはありませんでした。プロなどもほとんど音や打感は変わらないと言う意見だったそうです。
やはりPINGのフィッティングシステムは他社とは一味違うような気がしますね。これに加えて次回紹介する「nFLIGHT」が組み合わさると大変なことになります.....。お楽しみに!