少し時間があいてしまいましたが、PINGのレポートの続きを....
前回PINGの二つの新しいフィッティングシステムのうちの「Advanced Fitting System(AFS)」について紹介しましたが、今回はもう一つのフィッティングシステムの「nFLIGHT」を紹介します。
「AFS」はハードウェア的なフィッティングシステムでしたが、この「nFLIGHT」はソフトウェア的なフィッティングシステムです。PINGが開発した物なので、PING Tasteが強いのは当然ですが、かなり良くできたソフトウェアです。どんなソフトウェアかというと.....
まず驚いたのは、ハードウェアの制限が厳しくなく、今回接続されていた上の写真の「Flight Scope」、そして「Vector」はもちろん、他の弾道分析器も接続可能とのことです。ハードウェアがはき出す生データを元に解析を行う形式なので、ハードウェアを選ばないということでしょう。
これだとすでに「Vector」などを導入しているところでも、ソフトウェアのみの導入で済むので、コスト的にもメリットが出ると思います(「nFLIGHT」のソフトのみでの販売については不明です)。
何発か打って、その結果を見せて頂きました。
上の画像が測定結果の画面です。ボールの軌道はもちろん、ヘッドスピード、ボールスピードなどはもちろん、打ち出し角、ランディングの角度、キャリーの飛距離、ランも入れた総飛距離などたくさんのデータが出ます。
PINGのクラブはすべてプルダウンメニューからスペックを選ぶことができ、瞬時にそのクラブでの結果として表示されます。クラブの種類、カラーコード、シャフト、ロフトなどが選べます。
何発か打ったところで、フィッターの人が判断したベストマッチのクラブを選び、フィッティングの結果としてプリントアウトすることや、そのままネットに接続していればオーダーもできます。ビジュアル付で綺麗な画面で表示されます。
また、更にすごい機能としては、例えば数本のアイアン、ウッド、ハイブリッド、ウェッジなどを打つことで、その人にあったクラブの組み合わせを提案してくれます。例えば、3 Ironで十分な飛距離が出ず5 Iron以上では飛距離の差が出なかった場合、ハイブリッドを打って良いデータが出ていれば、3 Iron、5 Ironの代わりにハイブリッドを入れるというような構成を自動的にやってくれます。
これまでフィッティングと言えば、フィッティングをする人のスキルによってかなり結果が変わったり、実際にできあがったら自分に合わなかったというようなことがあったのですが、ここまで総合的に判断できるソフトがあれば、良い結果になる確率は高くなりますね。
先日レポートした「AFS」と「nFLIGHT」を組み合わせることによって、PINGのFittingは完璧な物になります。