少し前に手に入れた「Scottsdale Anser」は、今ヘッド重量アップに出しているところなのですが、その間に少し錆が出始めたシャフトが何とかならないかと思って、グリップを外してみました。
上の写真がグリップを外したところ状態のグリップの中です。どんなところがKarsten Solheimさんの苦労が見えるかというと.....
グリップの内側にステップが2カ所あるのですが、そのステップが気にならないようにグラインダーで段差の回りを削っています。
グリップが古くなってくると、グリップの中のステップはだんだん見えてきますが、そんなところも気にしていたんですね。段差だけではなく他の意味があったのかもしれませんが、今となってはわからないのが残念ですね。
Scottsdale時代のパターは1本1本研磨の状態も違うし、こういう細部にまでこだわったものが結構見つかっています。試行錯誤の時代だったのだと思います。
今duckbill golfの方で、様々なパター用のシャフトの性質を調べています。結果がまとまり次第お伝えしますが、同じパター用のシャフトでもかなり特性が異なります。この時代からDalehead Anser後までファーストステップが長かったのもきっとこだわりの部分だったのでしょう。
その流れでScotty Cameronのパターシャフトも最近までファーストステップが長かったのはみなさんもご存じだと思います。ですが、PINGもScotty Cameronもシャフトをステップレスにしました。これもまた意味があるものなのでしょう。
さらに今回のシャフト、グリップの一番下の辺から曲がっています。よく見ないとわからない程度ですが、明らかに意識的に曲げています。
現在ではルール違反ですが、この曲がり具合かなりアドレスがしやすくなります。Anserばかりではなく、Cushinやその他のScottsdaleシリーズも結構曲がっているものがあります。
しかしこの時代に45年近くたった今でも継承されている形状を作り出したKarsten Solheimさんは本当に偉大です!本当に尊敬します。