以前から比較してみたいと思って材料は用意していたのですが、なかなか計測するチャンスが無くて延び延びになってしまっていました。
練習場に行っていつも思うのですが、スライスがよく出るんです。そんなに変な打ち方をしているわけではないし、良い当たりをしても軽いスライス...。
こんな経験をしたことがある人は少なくないと思います。それを解明すべく実験を行ってみました。なかなか興味深い結果が得られました。
元々フェード気味の持ち球なので、右に曲がるのは良いのですがちょっとその度合いが打った感触と一致しないことが頻繁にありました。その感覚が正しいのかどうか ACTEK GOLF で AccuVector を使って計測してみました。
実験の条件は同じドライバーを使い、休むことなく全てのボールを10発程度打ち、その中の逸脱値を削った8発のデータをそれぞれそのボールのデータとして採用しました。
ボールは3種類で、TaylorMade LETHAL、2ピースのレンジボール、1ピースのレンジボール(ダンゴ)を使いました。練習場のボールは使い古しではなく、ほぼ新品の物を使いましたので、ディンプルが減っていると言うことはありません。
データの比較は平均値を使い、LETHAL とどのくらい違うかを見てみることにしました。
初速 |
打出角 |
総スピン |
BackSpin |
SideSpin |
打出方向 |
|
2Piece |
-2.1 |
-0.5 |
+1355.9 |
+1369.5 |
+143.5(S) |
+3.2 |
1Piece |
-3.4 |
0.0 |
+2035.8 |
+1917.6 |
+723.8(S) |
+3.9 |
まず一つ目の比較データは見て頂くとだいたいわかると思います。初速はやはり2ピースの練習ボールでもずいぶん落ちるんですね。1ピースのダンゴボールだとかなり顕著に落ちています。
打ち出し角にはそれほど変わりがないようです。総スピン量は LETHAL が2,000rpmくらいでしたからそれぞれずいぶん増えています。これも増える度合いが1ピースの方が大きいです。そして興味深いのが2ピースはサイドスピン量がそれほど多くなっていないのに対して、1ピースはかなり増えてしまっています。2ピースも1ピースもスライス方向に増えているので、やはり1ピースのボールはスライスし安いという結果になりますね。
打ち出し方向も多少影響があるようです。LETHAL は左に打ち出しているのに対して2ピースはその度合いが少なく、1ピースは更に少なくなっていきます。これはきっとボールがフェースにのっている時間に関係があるのではないかと思っています。
キャリー |
左右ぶれ |
飛距離 |
滞空時間 |
最高点 |
PMNC |
|
2Piece |
-9.0 |
+15.9(R) |
-14.3 |
+0.7 |
+4.5 |
-0.4 |
1Piece |
-23.8 |
+33.2(R) |
-31.3 |
+0.7 |
+5.5 |
-10.9 |
次のデータは飛距離に関するデータです。
キャリーの距離は2ピースで-9 Yard、1ピースだと-23.8 Yardになります。キャリーした場所では2ピースで右に15.9 Yard、1ピースで右に33.2 Yardも LETHAL より行ってしまっていることになります。トータルの飛距離では、2ピースで-14.3 Yard、1ピースで-31.3 Yardと言う結果になりました。
スピン量がアップしていて打ち出しが変わらないので、滞空時間はどちらも少し長くなります。最高点を見ると、スピン量に比例して高くなっていることがわかります。
AccuVector にはパフォーマンス(ミート率に近い数値)という100点満点のデータが出るのですが、LETHAL では平均88点だったのに対して、2ピースはほぼ変わらなかったのですが、1ピースでは-11ポイントも減ってしまうと言うことになりました。
なかなか面白い結果になりましたね。やはり練習場のボールはスライス回転がより大きく出てしまうことがわかりました。練習場で多少スライスが出てもあまり気にせずいこうと思います。これをドローでなんて言うと、曲がり幅の大きいドローになってしまいそうです。
やはり練習場ではボールを良いところに当てることを目的にして、体を動かしに行く程度の意識でやろうと思います。これで更にディンプルが無くなっている練習場ボールだともっと違うデータになるでしょうね...考えるだけ恐ろしいです。やはりボールが良い練習場で練習したいですね。
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