力を抜くって簡単そうに聞こえますが、いざやってみると難しいですよね。
ゴルフのショットにおいて力を抜くことができることのメリットはかなりあると思います。
これまで相当の数のフィッティングをやってきて、もちろん自分自身の経験からも色々なことがわかってきて、それが確信に近づいてきています。どんなことかと言うと...
まずはこれまでの経験の話をすると...
フィッティングをしていて、スライス回転のボールに悩んでいる人の割合は7割近くになりますかね...。その原因はほとんどが振り遅れとアウトサイドインの軌道によるものです。
力みと関係があるのは振り遅れのケースの方に影響が出てきます。力んで出る振り遅れはインパクト時にヘッドの位置よりも手の位置が前に行ってしまう状況になってしまいます。
力が入って手はどんどん振れるけど、ヘッドがそれに追いつかない状況になってしまいます。こんな状況の方がかなりいらっしゃいます。
シャッタースピードが速いビデオを使ってコマ送りにしてみるとよくわかるのですが、酷いと手の位置がインパクトのときに左足の外に行ってしまっている人もいました。インパクトの時にはヘッドは走っているので、インパクト後は手の位置がヘッドよりも前に行っていることはありません。
このヘッドを走らせる動きは力まないことで体感できる場合が多いです。いままでは自分のコントロールの限界を超えたスピード(チカラ)で振っているので、そこが制御できない。ですが振るスピードを落とすことでインパクトに間に合わせる(ヘッドを走らせる)ことができるようになります。
ただ普通に考えてスピードを落とせば間に合ってもこれまで良い当たりのときに出ていた距離は出なくなる...。それは困りますよね。ただきっちり当たることのメリットは飛距離にも現れます。
「軽く振っているのに飛ぶ」 とか、「軽く振っているのにヘッドスピードが上がった」 ということはよくフィッティングした方から聞く言葉です。
自分も体感したことなのですが、ゆっくり振っているほうがクラブの軌道は安定し、ヘッドが間に合ってくるので、ミート率も高く飛距離が落ちることはありませんでした。
これってとっても重要だと思います。ボールがつかまらなかったり逆にチーピンが出たりする方は是非リズムを変えてスイングしてみてください。何か違う世界が見えてくるかもしれませんよ...。
【今日の小ネタ】
今日は定期巡回ネタです。今日も興味深いパターが出てきました。
◆SCOTTY CAMERON◆
Select Tour Newport2 Notchback Knuckle head prototype Deep Milled
http://item.rakuten.co.jp/coriolis/hmp021/
このパターヘッド重量はどのくらいになるんですかね?Notchback のヘッドだけで350g前後の通常の重さがあると考えると、ネック部分までいれるとかなり重量はあるでしょうね。
このNotchbackと言うヘッドは基本的には Newport 2 の形状ですから、ネックが付くとこんな感じになるんですね。なかなか良い感じです。このネック部分のパーツ欲しいですね...。ヘッドの直接穴があいているヘッドが全てクランクネックに改造できます。