最近スリット入りのパターを使うことが多いのですが、スリットがあって音が出るパターは結構好きです。
以前はフェースの厚みがあって、さらにミーリングも深い "音が出ない柔らかい感触" が好きな時期もあったのですが、最近は好みが変わってきました。
そんな最近使っているパターがラウンド中に錆びていくのをみて、ラウンド後に入念に手入れをするようになりました。どんな手入れをしているかをちょっと紹介します。
最近使っているのは Scotty Cameron の 009 Beach のオイルカンフィニッシュです。Black Oxide や Oil Can Finish はメッキではなく表面に皮膜を作るだけですので、錆が出てもしょうがないフィニッシュです。
皮膜があるうちは錆びにくい状態にはなっていますが、その皮膜が剥がれると素地がむき出しになるので、あっという間に錆が出ます。
上の画像はソール面ですが、やはり長年使っているとその部分は皮膜が摩擦で無くなり、鉄の素地が出ています。ラウンド中に撮った画像ですが、前日の雨の湿気や夜露などでこうなってしまいます。
Jordan Spieth の同じ仕様のパターの画像が出ることがありますが、あれは良い感じで錆びていますね。カーボンスチール(軟鉄)のパターはこうなるのも味で良いとは思いますが、錆は放置すると大変なことになります。
最近ではカーボンスチールよりも303ステンレスの素材の方が圧倒的に多いので、それほど錆を気にする必要がなくなってきましたが、ステンレスも環境によっては錆が出ることがあります。
カーボンスチールのパターの錆は、錆を落とすのに結構気をつけることが結構あります。まず絶対にダメなのはサビ落としを使う事です。サビ落としは錆も落ちますが表面の皮膜も落としてしまいます。
せっかく綺麗な Black Oxide(黒色酸化皮膜)も、オイルカンフィニッシュも綺麗さっぱり取れてしまいますので注意してください。スタジオにも結構な数の皮膜が落ちたパターが持ち込まれています。
カーボンスチールのパターはちょっと怖いかもしれませんが、まずは汚れを落とすために固く絞った濡れタオルでよく拭きます。その後ベビーオイルをティッシュにとり、汚れを落としながらたっぷりのオイルで拭いてあげます。
表面の水分が無くなりオイルが全面に行き渡ったら少しそのまま放置して、最後に新しいティッシュで拭き取ります。ベビーオイルはサラッとしたオイルなので、拭き取った後はそれほどオイルが残った感じにならないので良いと思います。
303ステンレスは錆びないと思っている方が多いかもしれませんが、状況によっては錆が出ます。雨の日に使って濡れたままパターカバーに入れて出してを繰り返していると、ヘッドカバー内はかなりの湿気になります。
それをそのままにして次回開けてみたら錆が出ていたという例を何度か見ました。ヘッド全体に出るわけではなく、水分が溜まった場所だけに出る場合が多いようです。
ステンレスの場合のサビ取りはサビ落としを使っても大丈夫です。ただ部分的にやってしまうと表面の色が変わったりするので、やる時は全体をやった方が良いかもしれません。
サビ落としをした後はしっかり水洗いをして、水分を除去して乾いた後薄くベビーオイルを塗っておくと良いですね。乾燥さえすれば錆は出ないので大丈夫なのですが、軽くオイルを塗ると全体の質感が綺麗に見えるようになります。
パターに錆が出てしまって自分で処理するのは心配という方は、是非 ACTEK GOLF にお持ちください。最近は刻印の色を変える方も結構増えてきました。ヘッドを綺麗にした後で綺麗に同じ色を入れ直したり、別の色にするのもオススメです。
【今日の小ネタ】
ちょっと面白いフィニッシュのパターを見つけました。これってどうやって模様をつけるんですかね?
☆即日出荷/2017年モデル☆クロノス ゴルフ パティーナ カモ ペニー パター
http://item.rakuten.co.jp/atomicgolf/1609-auep/
パティーナって書いてありますが、これって緑青とか古びた色っていう意味みたいですね。ヘッド重量370gで素材は真鍮みたいです。