先日カスタム依頼のパターをお預かりしたので、初めてこのパターを分解してみました。
パターは Scotty Cameron SELECT NEWPORT MALLET 1 です。いつも Cameron さんのパターを分解するときはワクワクします。
そしてどんな工夫がそこにあるのか見るのがとても勉強になります。で、どんな感じの部品で構成されていたかというと...
上の写真の通り分解すると4つのパーツと、それを固定するネジ4本で構成されます。
一番大きなパーツは上のボディの素材でSUS303ですね。これも見えないところはかなりミーリング痕が残っています。このパーツはよくみると面白いところがありました。それはまたあとで...
そして次に大きなパーツはこのフェース面からソール側につながるパーツでこれはアルミ素材です。アルミ素材にアルマイト処理をしたパーツになります。
そして最後はボディパーツにねじ込むウェイトです。これはおなじみの物ですね。ボディとフェースからつながるソール面までのL字のパーツの固定は、ソール面に2か所とバックフェースからのネジで固定されます。そのパーツとパーツの間は薄い両面テープで固定され、さらにフェース面に関しては厚めの両面テープでもくっついていました。
そして面白いなと思ったのは2か所。まず一つ目は...
ネックの付け根あたりに溶接痕があるんです。ただネックが溶接された痕は見えないのでなぜここに溶接痕があるんだろう...と考えてしまいました。
もしかしたらネック部分を削るのがとても効率が悪く、最初に穴だけをあけてそこにネックパーツを入れて機械溶接。そして見える部分は溶接痕が見えないようにきれいに研磨してあるけど、見えない部分はそのままになっている...なんて考えられないでしょうかね?
それともう一つ気になったのは...
気になったのはちょっと出っ張っている部分です。これは裏側で見ると構えた時に見える十字の部分の一番ヘッド後方の部分が見えていることになります。
これの何が興味深いかというと、このパーツの真ん中に配置されていないんです。若干ヒール寄りに寄っているんです。マレット型なのでGoLoのように対称な形であれば真ん中に来ていたはずなのですが、このNEWPORT MALLET 1はネックがついています。
もしかしたらネックの重量を考えて少しヒール寄りに十字が来るように調整したのかもしれません。もしくはその場所で打たせたいという狙いがあるのかもしれませんね。
今回も色々面白い発見がありました。このお預かりしたパターはボディーが黒くメッキされ刻印をすべて黒にしてすごく渋い感じのパターに生まれ変わります。
【今日の小ネタ】
冬の間の素振り用になにかいいものがないか探していて見つけたのがこれ。
ダイヤ 宮里流Mスイング TR-448[ゴルフ練習器 スイング]
これで藍ちゃんみたいにゆったりしたスイングでヘッドスピードを上げることができるようになりますかね?