昨日レポートしたツアー支給品の SIM MAX 8度を早速打ってみました。
今回はインドアで Flightscope で計測しながら打ってみたのですが、ツアー支給品の色々な推測もしてみました。
ツアー支給品の何がすごいのか?それが数値に現れるのか?興味深く試打してみましたのでご覧ください。
まず今回のヘッドは反撥係数が公開されているヘッドであるということ、そして市販にない SIM MAX の8度のヘッドであることです。
市販の TaylorMade のドライバーは最近は全量反撥係数をルール違反に作って、それを適合の数値になるまで調整しているのはご存知かと思います。
それまではプロ支給品はいわゆる「あたりヘッド(Hot Driver)」がプロのドライバーになり、市販品は反撥係数の上限に対して余裕を持って作られたものでした。
ですので、昔の TourStage の時代もプロ支給品があって高値で売買されていましたよね。それらはやはり打った音から違っていてよく飛んでいました。
最近の TaylorMade はそれも少なくなってプロと同じ飛びがアマチュアでも得られることになったという話で、あまり興味はなかったのですが反撥係数が本当に上限に近い、市販品にはないロフトであるということで使ってみる事にしました。
R&A の HP で適合リストを見ると SIM MAX 8度もリストされていますので、適合ドライバーということになります。
SIM の8度を持っているのになぜ SIM MAX が必要か?というと、やはり SIM より易しいヘッドということ。SIM は油断すると曲がり幅が大きいスライス回転になってしまうことがありました。これを回避できるのではないか?
またこれは9度のヘッドでは実現できないと考えて、8度の SIM MAX があったらと考えて入手に踏み切ったわけです。
で、その効果がどんな数値で出てきたかというと、体が温まって来てからの連続した4級のデータはこんな感じでした。
ご覧の通りこの4球のデータを出すまでに10初も打っていないのですが、こんなに良い数字が出ました。
とにかく特筆すべきはミート率です。ミート率が1.50前後でまとまっています。
ミート率はご存知の通り、ボールの初速をヘッドスピードで割った数字です。ヘッドスピードの割に初速が速ければミート率が良くなり、ヘッドスピードの割に初速が遅ければミート率が悪くなります。
ヘッドスピードはもう少し振っていれば45m/sは超えてくると思うのですが、45m/sに達しなくても 280 Yard 近い飛距離が得られることがわかりました。
昨日のデータで CTF と CTA のデータで注目した自分が外しやすい場所の反撥係数が落ちないヘッドを選びました。その効果も出ているのかもしれません。
ちなみにボールは最近使っている Titleist AVX を使って計測しています。
気がついたらまた話が長くなってしまったので、この数値を見ての考察はまた明日...。
今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「ショルダーストロークは万能ではない」をアップしています。小るだーストロークは理想のストロークだと思っていますが、誰にでも合うやり方ではないという話です。是非ご覧ください!
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