ご存知の通り私はクラブとかシャフトのフィッティングを仕事の一つとしています。
フィッター歴ももう10年以上になりました。そんな中で行きついたその人に合ったシャフト選びについて少しお話ししたいと思います。
「一緒に回った仲間が飛んでいたから」とか「新しいシャフトが出たから」という安易な理由でシャフト交換に来られる方も少なくありません。そんな中どんな選び方をしているかというと...。
最近では軽量シャフトが主流になってきて、一昔前のそこそこやる人の 60g 台のシャフトを純正で採用するメーカーはほとんどなくなってきました。
シャフトメーカーのボリュームゾーンも50g台にシフトしつつあるようです。
こうなってくると最初に手にした純正シャフトが入ったドライバーは、よっぽどのことがない限り使わないということはないと思います。とりあえずは打ってみてシャフトを変えるか検討する方が多いと思います。
ただ一度軽量シャフト(それも柔らかめ設定の純正シャフト)を使うと、すごく楽に振れる感じがしてそのまま使うということもあったりします。
ただシャフト交換をされる方は同じ重量帯で硬くしたいとか、一つ上の重量帯のシャフトに変える場合が多いです。
自分が合うシャフトが決まっている方はまずはそのシャフトにリシャフトする場合も結構あります。
最近「クラブが重い」とか、「体力がなくなった」というのはスペックダウンの立派な理由になりますが、やみくもに軽くするというのも問題があります。
60歳になったからクラブをすべてスチールからカーボンに変えたなんて言う方もいらっしゃいます。
それもゴルフショップで年齢を聞かれて少しだけ打って距離が出ていたから決めたなんていう話をよく聞きます。
それでうまくいかなくて相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
具体的には NS PRO 950GH を使ってドライバーには60g台のシャフトが入っていました。そんな人が飛ぶようにするためにロフトの立った軽いシャフトのクラブを使うとしましょう。
こういう場合最初はすごく結果が良いと思います。結果が良い理由は簡単です。いままで重いクラブを使っている振り方で軽いクラブを打ったからです。
ですが、こういう調子のいい期間はそう長くは続きません。徐々にスイングが小さくなり、飛距離は重かったクラブと同じになるかそれ以下になってきます。
自分は気づかなくても体はこのクラブは軽く打っても飛んでくれると思いだすんですね。そうすると手に負えない状況になります。
振ることを忘れてしまうと思い出すためのきっかけが必要になります。それはなかなか自分ではできないことですね。
ですのでよっぽどの理由がない限り、急激な軽量化だけは避けなければならないことだと思います。
60歳でウッドからアイアンまで50g台のシャフトを使ってしまったら70歳を過ぎて本当にクラブが振れなくなってきた時に使うクラブが無くなってしまうということも、クラブ選びで考慮するべきことです。
あと大事なのはどんなステージでゴルフをするか?クラブ競技に出ているのか?外の試合に出ているのか?友達と連チャンゴルフがあるのか等によって選ぶものも変わってきます。
少し話が長くなりましたので続きは第二話で...
今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「手首を動かさない(固定する)ためにしっかり握る」をアップしています。このブログでは何回もお話ししているしっかりグリップを握ってパッティングしましょうという話です。是非ご覧ください!
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