ゴルフは逆球が出ないことが重要です。
どちらにも曲がってしまうとそのホールを攻める組み立てができません。両方打てるのが理想ではありますが、打ちやすい曲がる方向は人それぞれ違います。
ですので曲がらない球を練習するよりも、一方向しか曲がらない練習をすることが重要になります。
私も一生懸命曲がらないショットや、打てる可能性が少ないドローボールの練習をしていた時期がありました。
その練習は無駄だったというわけではありませんが、今考えてみるとその頃にクラブ軌道やインパクト時のフェースの向きがわかる機械(Flightscope や TRACKMAN)があったらな...と思います。
自分ではいつかはきっとドローが打てるはずだと信じて練習し続けていましたが、データを見るとドライバーではほぼ100%の確率でアウトサイドインになっていることがわかりました。
近頃のドライバーは飛距離性能がアップしたと言いますが、これってスライサーとドローヒッターの比率を考えると、圧倒的にスライス回転の人が多いので、その多い層に対して効果が大きかったということだと思います。
TaylorMade の SLDR が出た頃から低スピンという性能がどのメーカーもキーワードで設計を行うようになりました。
“スライス回転=上がるだけで飛ばない” という状況が、この低スピンドライバーの登場で一変しました。
ただ低スピンドライバーのメリットを一番受けられたのはスライス回転のショットを打っている人たちだったわけです。
スライス回転でもスピン量が増えず、上に吹け上がらずに前に行ってくれる球になってくれます。
自分的には ”左利きのドローボールのような球” と呼んでいます。
ですが、元々のドローヒッターにとってはこの低スピンのドライバーは難しいクラブになります。なぜかと言うと元々ドロー回転の球を打っている人はスピンが少なかったんです。
ですので、スライス回転のボールを打って飛ばせるドライバーをドローヒッターの人が打つと、お辞儀をする球になってしまいます。
なので、一部のドローヒッターのために低スピンドライバーはロフトアップなんて言うことを言うようになったりしたんです。
SLDR の小さいヘッドのモデル(430 TP だったかな?)は、9度の設定が無く、10度と11度しかありませんでした。
ということで前置きが長くなりましたが、自分のように左に引っかからない自信があるだけでゴルフがすごく楽になったんです。
何しろ悪い時は左に真っすぐ行くだけで、右に曲がってこないことはほとんどありません。ですので、左にハザードがあっても気にせず左に打って行って右に曲げられます。
左ドッグレッグは難しいですけどね...。でもそこでは少しクローズに立って精一杯つかまえるように打ってなんとかしています。
ということで自分の球筋を早く見つけることがゴルフの上達につながります。
今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「芝目があるグリーンは難しい」をアップしています。癖のあるグリーンは本当に難しいことを実感したという話と、そんな中入らなくてもがっかりしない方が良いという話です。是非ご覧ください!
【今日の小ネタ】
これの 9mm Tip は最近全く見ないですね。前はこれの艶無しもあったんだけどな... |