先日出張で群馬に行った時の話。
群馬では前橋と桐生でスイングの分析をしているのですが、そこに来られた70代の方。どうしてもドローを打ちたいという話。
肉眼ではインサイドから打とうと頑張っている感じはありますが出ている球筋は軽い引っ掛けボール。
結果から推測すると軽いアウトサイドインのフェースクローズだろうと思って Flightscope で見てみると、アウトサイドインの軌道は5度前後、FTT はそれを少し超える数字になっていました。
これでは左に飛び出して左に曲がっていく球になるのは当然ですね。
ですがその方の考えとしてはインサイドから打てていると信じきっていたので、フェースの向きのコントロールさえできればと思っていたみたいです。
ただドローボールっていうのはボールはターゲットより右に飛び出して真ん中に戻ってくる球のことです。
真っ直ぐ飛び出したり、ましては左に飛び出すのはただの引っ掛けということになります。
まずはドローを打つためにそれぞれの数値がどうなるべきかを説明。その数値にするために何をしなければならないのかも説明。
ドローで飛ばすためには数値の差がどのくらいになれば効率よくボールに力が伝わる厚いあたりになるかも説明しました。
それを理解したうえで何球か打ってもらうとほぼ100%の確率でアウトサイドインの軌道になります。
アウトサイドインの軌道でドローは打てないことは説明したので、「これじゃ打てないよね」と納得したものの、アウトサイドインになっていることは信じられない様子。
そのうち自らこれならインサイドから来るだろうっていう打ち方にどんどん変えていく。
もちろんそうするようにいつもはこちらから言うのですが、それを率先して始めました。ですが何回やってもアウトサイドイン。
原因は切り返しの速さと、肩が十分に入っていないことなのですが、まずはスタンスをクローズにしてやってみている。
それでも軽いアウトサイドインは変わらず。そのうちシャンクが出始める…。シャンクが出ないようにと思うと今度はフェースは右向きになって当たる。
どこかで見たことがある現象。まさに自分もそうでした。
やろうと思ってできるならやればいいだけ。やろうと思ってもできないことをできていると思ってやっていることが一番恐ろしいことです。
それをできたとしても色々なところを制限してしまっているのでパフォーマンスが上がらないのは当たり前です。
飛ばしたいからドローにするはずがヘッドスピードが落ちてしまうしプッシュもチーピンも出るんではゴルフにならなくなります。
変えられない自分を受け入れることは早めにしなければいけないことです。
今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「 上手く打てたから入るわけではない」をアップしています。あの人変な打ち方だけどよく入るよね、よりもその形容詞が無いあの人パター上手いよねの方が良いに決まっていますが、変な打ち方でも入るのが良いという話です。是非ご覧ください!
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こんなやつ売ってるんだな... |