先日久しぶりに来てくれた方がゴルフ業界に少し足を突っ込んでいて相談に乗って欲しいとのことでいらっしゃいました。
私の場合スイングやストロークのメカニズムは理解した上で、機械で計測した数値からその方の悪い部分を見つけて効率よい直し方をお話しするというスタンスでやってきています。
ですので、少しは全ての人に共通な部分も持っていますが、細かい部分は同じという人はほぼいません。そんな中今回来られた方は指導のようなこともしているとのこと...何が危ういと感じたかというと...
私は指導はしていないので、指導をしている人の否定はしないようにしていますが、全ての人に同じやり方で教えるという事はあまり良いこととは思っていません。
グループレッスンでも全員の人に同じ表現をしたり、同じことをやってもらってもできる人とできない人が出てきます。
そういうことを理解しながらやらないと目に見えて良くなる人と、長い間変われない人が出てきてしまうような気がします。
今回の方は自分なりの(に近い)理論を持っていて、それに全ての人をあてはめようとしている。グリップの握り方はかなりプロの中でも少数派の握り方をみんなにやってもらっているとか...。
そしてクラブのスペックもクラブの知識が十分ない状態でただ短くしたり、ライ角をアドレスの違いで調整しようとしていたり...。
頭ごなしに全てを否定するわけにもいかないので、一応は考えをじっくり聞いたうえでスイング理論、クラブスペック等の観点から話をしました。
でもすでにそれである程度やってきてしまっているので、あまりその考えを取り入れてみようという気持ちは希薄な感じです。
もちろんそのやり方で上手くいく人は何人かはいると思います。信じて言われることを一生懸命やろうとする方もいるとは思いますが、ちょっと怖いなと思ってしまいました。
独自の理論を持つことは悪いことではないし、表現が違うだけで同じことを言っていたりすることもあるとは思いますが、大多数の人はそれで劇的に良くなるとは考えられない感じです。
私は機械を使って分析をしているので、数値を信じてやっていますが、その方は自分はゴルフをやらない上に自分がボールを打つことがほぼないって言うんです。
だいたい独自の理論を持っている人って自分で自分を実験台にして研究に研究を重ねて作り上げているのですが、そうではないんですよね...。
数十人の人にそういうやり方をしているとのことなので、その方たちが上達できるかどうかを預かっている責任を考えてくれると良いんですけどね。
みなさんの周りにもたまたま練習場の打席が近かったりして話しかけられたり、教えられたりなんていうことがあると思いますが、そういう場合は深入りしないことです。
大体人に教えたい教え魔は自分に自信があるんです。自分の成功体験は他人も同じようになるんだと思っています。そんなことは絶対にありません。
人に教わるときには言っていることをわかりやすく説明してくれて理解しやすいのかどうか?その人がどんな性格なのか?本当に親身になってくれるのかなどを始める前に判断する必要があります。
今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「ツアー支給 TOULON PUTTER」をアップしています。ツアー支給品の TOULON Putter を見せていただきました。素材はなんと GSS ?。是非ご覧ください!
【今日の小ネタ】
この支給品の素材は904Lですね。TOULON も色々な素材を使いますね。 |