ALL ABOUT RE-SHAFTING

リシャフトはあなたに合う仕様になれば、かなりよい結果を得られますが、そうでなかった場合、オリジナルのシャフトよりも悪い結果になることがあります。
そんな悪い結果をなるべく避けるために手助けができればと思います。リシャフトをしようと思う人は是非読んで見て下さい。
私の今までの経験をもとにレポートします。



1. まず現在のシャフトでどんな不満があるのか、どうしたいのかを明確にしてください。

2. まず、メーカー装着のシャフトのスペックを調べてください。(調べたときに下記のようなスペックがわかると完璧です)

シャフト重量
グリップ装着時のシャフト重量
トルク
長さ(Shaft装着時)
キックポイント
チップ径
オリジナル状態でのバランス


シャフトの硬さを感じるポイント

○シャフトに付いている表示(笑)
例えば、DG S400にDG X100のラベルが付いていてもほとんどの人がわからないように(私もわかりませんでした)、ほんの少しの差でR、S、Xと表示が分かれていることがあります。
その指標として振動数がありますが、振動数の定義が各メーカーで異なるため、あるメーカーのSはこちらのメーカーではSX位の硬さがある場合があります。

○トルク
トルクはシャフトのねじれ度の指標で、これが少ない数字になるほどシャフトのねじれが少なく、硬く感じ、数値が大きいほどねじれが大きいので、柔らかく感じると思われます。

○キックポイント
私の場合で言えば、Middle Kickの物が好きなのですが、High Kickの物では若干硬く感じます。またLow Kickの物ですと、柔らかく感じます。

もし自分のシャフトのスペックがよくわからないときはメーカーのカタログを確認してみてください。ほぼほとんどのメーカーが掲載していると思われます。


CASE-1 
BRIDGESTONE TourStage V500のTD-03(S)仕様であるPOWERSPEC 45 Inchを、UST 65 GOLDに変えたい場合
まずTD-03(S)のシャフト重量は89gで、トルクが2.1、長さが45 Inch、キックポイントはMiddle Kickです。
UST 65 GOLDは重量が68g、トルクが3.3、キックポイントはLow Kickになります。

ここで大問題は、シャフト重量が20g程違うと言うことで、基本的にシャフト重量を軽くすると言うと、そのまま組んだ場合必ずバランスは軽くなります。反対に重いシャフトに変更した場合バランスは重く出ます。これは重要です。ですので、今回の場合同じ長さで組むとバランスはかなり軽くなるはずです。
このような可能性がある場合、TD-03仕様ではなく、TD-05仕様を買った方がマッチしやすいと思います。
ですが今回の場合は極端な場合ですのでそのまま考えることにします。
まずバランスが軽くなってしまうことが考える場合の対処方法は以下の通りです。

○シャフトの長さを長めにする
長めになることで扱いにくく感じることがあるので注意、また極端に長い場合、シャフトはやや柔らかく感じることがあります。

○ヘッドに鉛を貼るか、もしくはシャフトのチップ側に鉛の棒を積めてバランスが出るようにする
鉛を貼った場合、シャフトは明らかに柔らかくなります。かなりのバランスを出す必要があるのであれば、ワンランク上のシャフトを選んでも良いかもしれません

○軽いグリップを入れる
この場合、軽い物は基本的に細い場合が多いので注意です。また、グリップ装着時に使用する両面テープの量を減らすことでも若干調整できます。

○これは普通の人はできませんが、ヘッドの中に発泡剤を入れてヘッド重量を重くする
これは業者に頼んでやってもらうしかありませんが、打球音が変わったり、感触が変わったりする可能性があります。

CASE-2
B::M Joe Spec DriverでTD-02(X)、45.5 Inchを、HM-80(X)にリシャフトしたいとき
TD-02が69gでHM-80が89gですのでこれは逆に20g重たくなります
この場合どうしたらいいかというと.....

○シャフトを短めにする

○グリップのバット先端部のシャフトの内部もしくは、外側に薄い鉛板を両面テープで貼りつける

○グリップを重い物にする


これらのリスクを考えてリシャフトを慎重に考えてください。リシャフトしてすごく使いやすくなる場合もありますが、スペックを理解していないと、最初のシャフトの方がよかったなどと言うことになりかねませんので.....。

それとリシャフトしたら元のシャフトは持ち主の物のはずです。
リシャフトしてもらったショップにおいたままにしない方がいいです。
なぜならもしそのクラブを売りに出したいとき等の査定でリシャフト物はかなりの安値で取り引きされてしまうことになります。
フェルールが違うと言うことだけで査定価格が変わってきますので、一度シャフトを抜いたということは査定価格ダウンの対象にはなります。