FOURTEENさん訪問レポート 先日久々の平日休みをとってGRAPHITE DESIGNさんとFOURTEENさんを訪問してきました。 吉井インターを下りると大きな看板があります GRAPHITE DESIGNさんは後ほど報告することとして、今回はFOURTEENさんを訪問した時に色々説明していただきましたのでレポートさせていただきます。 ●MT-28の製作現場 今回竹林さんとのお話をさせていただくことの次に楽しみだったMT-28の製作現場を見ることができました。 PROTOTYPEのMT-28はフェース面と溝が彫刻されその部分は全く触られない状態で研磨がされます。 細かい作業が続き、荒削り、細かい削り等を重ねてヘッドができあがってきます。最初のRAWの状態から1本のWedgeを仕上げるのに1日で数本しかできないとのことです。 ヘッドはソール部分とバックフェース部分を順次研磨して仕上げていきます。このときにだいたいの形状をヘッドに型を使って書いてそれにあわせて削っていきます。もちろんこの段階で希望を出すことである程度形状を伝えることができます。またトップラインを厚くするとか、薄目にシャープにするとかはこのときに指定できます。 まさに職人の仕事ですね。昔のWedgeを使って自分でもやってみたくなりました(きっとぼろぼろになってしまうんでしょうね)。でもすごい技術です。 ●ヘッドの管理 できあがったヘッドは重量やフェースアングル、ロフトなど細かく管理され組立を待っています。 左の写真はDeep Oneのヘッド達です。真ん中と右の機械はヘッドスペックを計測するための機器です。 ●ソフトウェアを使った設計 ヘッドの設計は全て3D CADのソフトで行われ、この時点で重心深度とか重心位置などが設計段階で確認することができます。 これは欲しいですね。3Dソフトは持っているのですが、色々なヘッドデータが出てくるのはいいですね。昔からパターのデザインをするのが夢でしたのでこれは是非やってみたいです。 パターのデザイン画面です 今3D CADのソフトを探していますが、設計まではできるのですが、いろいろなパラメータが入らないのでやはり専用のものを使わなくてはならないですね。とりあえずはNC切削の図面が書ける程度の機能があるものを買ってみようと思います。ちょっとワクワクしてきました。 ●試作品の制作 試作品は特殊な素材を使ってNC機器で削られていきます。 色は木のようですが、プラスチックのような素材です。 ●銅インゴットを使ったヘッドの原型の製作 上の素材で最終的にフィックスされたヘッドは銅のインゴットを用いて原型が作られます。このヘッドはできあがった状態でさらに職人さんの手作業による研磨が入り、原型ができあがります。 この加工は3日ほどかかるらしいです できあがった原型を見せていただきましたが銅のインゴットなのでかなりの重量があります。 ●マシーンによる耐久性テスト 完成したヘッドはマシンにセットされ耐久テストが行われます。 初めて見ましたがすごい機械です このマシンを使って何万発もの耐久テストを重ねて商品化されます。 ●試打室 試打室には各種計測機器がおかれ、さらにそのすぐ脇にはクラブ調整用のツールもおかれていてすぐに調整できるようになっています。私もここで開発中のFWや、試打用のHI-858を打たせていただきました。 ここで実際に打ってみて出たデータをもとにすぐに調整ができます もちろんライ角や、ロフト角の調整は可能です。いいですねこんな施設があったら毎日利用してしまいそうです。 ●たくさん収集されたClassicクラブ 下の写真の通りパーシモンのドライバーや、クラシックパターが並べられています。最新鋭の機器に囲まれたオフィスの中にこのような空間があるのも非常に落ち着きますね。これもちらっとしか見ることができなかったのですが、次回うかがったときはゆっくり見せていただきたいと思います。 左の写真はかなり古い時代のパーシモンで、フェースインサートのデザインがカラフルなものがあったり、ソールプレートが非常に変わった形をしているものがあったり、温かみがありますね。右の写真のパターもかなり古いものばかりです。L字が多かった気がしますが、古きよき時代のパターという感じです。 開発中のアイアン 現在開発中のアイアンを見せていただきました。 詳しいことはお聞きしていませんが、今流行りの中空アイアンです。とてもきれいなアイアンです。これも発売が楽しみです。ヘッドは軽いグースがあってとても打ちやすそうなアイアンです。 みなさん職人!という感じの方々で、竹林さんがちょっと声をかけて質問をすると、すぐに回答がかえって来るというスタッフが揃っている環境でした。オフィスの外には芝生がはられアプローチやパッティングもできる環境があります。 うらやましい職場ですね。また是非伺ってみたいと思います。 FOURTEENのみなさん色々お話を聞かせていただきありがとうございました。 |