アルミニウムの比重は2.7で、鉄と比べると約1/3とのことです。これにより同じ体積にすれば軽量化が図れますし、同じ重量を使えば鉄よりも大きな物が作れると言うことになります。
1000系から7000系にかけて数字が大きくなるほど強度は強くなるようです。ただ耐食性に関しては、合金になって混ざっている金属の種類によって変わるようです。耐食性は純アルミが一番良いようです。最近では上のアルミニウム合金の他にリチウムを加えた合金が出てきて密度が低く、剛性が高いものが作られているようです。上にも書いたとおり航空系の部品にも使われているようですね。 アルミニウム(特に純アルミ)は耐食性にもすぐれているため、錆なども出ずに素地そのままでもかなり綺麗な素材です。さらに陽極酸化皮膜処理(アルマイト処理)をすることにより色々な色をつけることができます。 下が処理無しのBABY BEE、上がアノダイズ処理されたBB360 Hiro Matsumotoのcatamaranや、BETTINARDIのBB360などはこの処理により色が付けられています。 PIP SQUEEKも6061素材? Bobby GraceはFAT LADYの時代から今のMOIパターまでアルミそのままの色にこだわりを持って作っていますね。 Bobby Grace MOIは6061-T6 Air Craft Aluminumを使っていると前回レポートしましたが、この6061はT6という熱処理をかけることによって強度が高くなるとのことです。Bobby GraceのFAT LADYが出た頃のシリーズの後半でこの素材が使われていた物がありましたね。もうこの頃にこの素材に目をつけていたとはさすがBobby Graceさんです。 Hiro Matsumotoのcatamaran(カタマラン)のヘッド素材が、5052ということはBobby Graceの6061より若干柔らかめの素材ということになるらしいです。 以前GOLDWINが軽いドライバーをだしたことがあったと思いますが、その素材は6061、DUNLOPのDDHジュラルミンドライバーは7075だったのでは?という情報もいつも情報をいただくG.I.さんからいただきました。 ということで、色々アルミに関して調べましたが、切削加工性が高く、アノダイズ処理がしやすい5056あたりがパターヘッドの素材としてはよさそうですね。 |