昨日ちょっとふれたCHECK-GOを使い色々やってみました。まずこのCheck-GOはどんなものかから説明しましょう。
このCheck-GOはその商品名のサブタイトル(Sweet Spot Finder)に書かれているようにスィートスポットを見つけることができるものです。
まずはパッケージですが、上の写真の通りパッケージは全て英語。中に入っているのは本体と、単三電池2本と説明書、専用のペン、誤振動防止用マットです。箱から出して電池を入れるだけで準備完了です。
ボールを台座の上にのせて、約30秒(ボールの模様が一定に見えるようになるまで)高速で回転させ、その頂点にきた部分をスィートスポットとします。そうすると、その頂点部分がわかることで、そのボールの赤道がわかります。その赤道にラインを引きそれを進行方向に向けることで、直進性が増すというわけです。
左に見えるのがカバー
まず本体のトップにあるカバーを外しボールを乗せます。横についているスイッチを押すとボールがすごい勢いで回り始めます(10000回転/min)。
回転しているところ
この回転をよく見ていると、回転を初めて20秒くらいで見える模様が一定になり、模様が動かなくなります。その段階でカバーの横についている穴から付属のペンを差し込み回転しているボールにつけます。そうするとその線がこのボールの赤道と言うことになります。
また頂点にも穴があいていますので、そこに印を付けてみました。そこでちょうど反対側も頂点になるのかという疑問を持ち同じようにやってみると、ほぼ反対側に頂点となりましたので、正しく動作しているようです。
何度か同じボールで試しましたが、微妙な差は出るものの、ほぼ同じラインに赤道が描かれます。今回使ったボールは「Titleist PRO V1x」ですが、どのくらいシームとずれが出ているかというとこんな感じです。
かなりシームに近い物もありましたが(一番右の物)、シームのラインと完全にクロスするほどのずれはありませんでしたが、そのずれに規則性は見いだせませんでした。当然と言えば当然ですね。
このずれがないボールとして売り出されたのが「Wilson STAFF TRUE」だったのですが、その頃はボールによってそんなに違いがあるとは思っていなかったので、興味がありませんでしたが、最近安売り価格で並んでいるというこの「STAFF
TRUE」にちょっと興味が出てきました。
このCheck-GOという商品はTECHNASONICという会社が作っており、日本にもテクナソニック・ジャパンという正規総販売元があります。TECHNASONICのサイトを見ると、この「Check-GO」の他にボールが販売されています。ボールは2種類で、Check-GO
DistanceとCheck-GO Controlです。Check-GOでバランスがとられたボールということです。
テクナソニック・ジャパンのサイトの中にもあるように、この向きをあわせることによって飛距離が伸びるという見解に関しては裏付けがないような印象を持ったのですが、曲がらず真っ直ぐ行くと言うことであれば、飛距離も伸びることにつながると思われます。
またパッティングでは間違いなく方向性に影響を与えることになり、サイト内のコメントには「中心がずれた状態で打つことはボールに泥を付けたままパッティングするような物だ」とまで言っています。
今後はこれを使い全てのボールに見やすいラインを入れたいと思います。そこで実際にボールが回転している間にラインを引いてみたのですが、やはりディンプル部分にうまく線が入らないし、うまく引けないので、こんな方法でやってみました。
このくらいのラインなら気になりませんね(タイガーっぽいラインにしてみました)
まず、赤道のラインを引く場合付属の油性のマジックを使わず、蛍光ペンのような薄く色が付く程度の物でラインを入れます。ラインが引けたらCheck-GOから外して、次はLINE
M UPで油性のマジックを使いラインを入れます。線がボール全体にあると逆に見た感じに違和感が出るので、ラインは3cmくらい太めに入れてみました。
こうすれば線が汚くなることも無いと思いますのでおすすめです(あとでマニュアルをよく見たら似たような方法が書いてありました.....)。
昨日も書きましたが、どんなに直進性に優れたパターを作ってもボールの芯がずれていたらまっすぐに転がらないと言う話を聞いてしまったので、まっすぐ打てる技術が足りないのがわかっていながら、このCheck-GOを購入してしまいました、久しぶりにこれはと思えるグッズでした。
詳しい情報は下記のサイトをご覧ください
ちょっと小耳に挟んだ話.....
以前にも聞いたことがある話なのですが、やはりプロに供給されるボールはこの辺のばらつきの少ない物らしいです。実際にボールメーカーで選別されても完璧ななボールというのは無いとのことです。完璧なボールを作ることは技術的に非常に難しいらしく、それが実現できたとしてもかなりのコストがかかるとのことです。
国内外のプロの中でも愛用者が多いらしく契約メーカーから供給されたボールをこのCheck-GOにかけ、ラインを引いているとのことです。そう言えばタイガーもラインを引いていましたよね、これを使っているのかもしれません。そうそう、ミシェル・ウィーなんかはグルッと一周ラインを入れているので、きっと使っているんでしょうね。
こういった物を使うにあたっての考え方ですが、例えば100を打つ人も70台で回る人も、全部2パットだったとして36回はパターを打つことになるわけです。その数を減らせるという物であればかなり使う価値がある物だと私は考えます。やはりパット数を減らせるとスコアも良くなりますよね。
from Dave Pelz's Putting Bible
デイブ・ペルツさんの本の中にも風や、中心がずれたボール(原書ではLopsided Ballsと書かれています)、ディンプル、雨、雪などの影響について書かれている章があります。
その中で真っ直ぐの9フィート(2.7mくらい)の距離においては中心のずれが0.003Inchでもそのずれは2.57 Inchになるというデータが出ています。2.13
Inch以上ずれると言うことはカップを外れることを意味します。この本の中でもボールの中心点に関する重要性が説かれています。久しぶりに原書を見ましたがやっぱりすごい本ですね。もう一度ゆっくり読み直してみようと思います。おすすめブックの方で紹介しましたのでそちらもご覧ください。 |
|