なんと、あのT.P.MILLSのパターを作ってもらいました。
T.P.MILLSと言えば、Scotty Cameronなどが出てくる前のパターデザイナーで、SPALDINGや最近ではMIZUNOなどへのライセンスもしています。T.P.MILLSさん本人はすでに第一線を退いていますが、息子のDavid
Mills氏がその後を継ぎ、パター作りをしています。
今回紹介するパターはそのDavid Mills氏によるHAND MADEのパターになります。知り合いを通じオーダーしたのですが、ライ角、ロフト、フェースアングル等のデータを送り、その数値を基準にし調整をしてもらいました。
まずは写真をご覧ください。
ごらんの通り、Plumber Neckのついたパターですが、ヘッド形状はAnserっぽい形にしてもらいました。最初はT.P.MILLS独特のペンシルネック形状でも良いと言ってあったのですが、今使っているパターのことも言ってあったのでこのネックにしてくれたようです。
ネックは若干眺めで、4つの貫通した穴があいています。サイトラインはお願いして入れてもらいました。またT.P.MILLSと一目見てわかるスイートスポットの十字ももちろんあります。実にきれいなフィニッシュです。これが同じガンブルーかと思うほどきれいな色です。
上の写真は上から見たところと、ヒール側から見たところですが、上から見た感じでは、Anserより若干丸みがある形状で、トップブレードもちょうど良い幅です。ヒール側から見た写真を見てわかるように、ネックはこれまでに見たネックの中では一番太い感じがしました。太くて重量があるから穴があいているのかもしれませんね。
また太いことにより、ネックの剛性もあがっていると思われます。これが後にふれる打感に大きな影響を与えているのかもしれません。
次は刻印です。
正面から見ると、ヒール側にT.P.MILLSの刻印がハンドスタンプで入れられています。右側の写真はキャビティ内にある刻印で、ヘッド重量の「344G」がこれもハンドスタンプで入れられています。
そして左の写真をよく見ると、ネックはもしかしたら溶接なのかもしれません。ヘッドの形状と、ネックのバリエーションがあるようなので、ネックは溶接で装着されるものと言うことも考えられます。
上の写真はフェース面の刻印です。一番左はトウ側で、「TOSHI」と入れてもらいました。フェース中央には十字のドット、そしてヒールにはT.P.MILLSの刻印が入れられています。
上の写真はソールの刻印です。PROTOの刻印と、RISING SUN(RS)の刻印と、作ってくれたDavid Mills氏の名前の刻印も入っています。そして、フェース面に近い側には「ENDOH」の刻印も入っています。
そして、ヒールに近いところには「HAND MADE」の刻印もあります。
Gripはもちろんオリジナルロゴの入ったものですが、ちょっと変わっています。これも大きく打感に影響していると思いますが、シャフトが非常に細いものを使っています。その細いシャフトに合わせる、肉厚のグリップになっているようです。握った感じ太すぎない太さなのですが、ゴムの厚みはかなりあると思われます。
そしてカバーですが、十字のドットにT.P.MILLSの刺繍、そして、「Original Design」の刻印が入っています。
AM&E製なのですが、かなりしっかりした作りのカバーです。
実際にコースで使ってみましたが、何より驚いたのはその打感の柔らかさです。今回のパターで打感が柔らかくなっている要因として考えられるのは以下の点です。
・細いシャフト
・太いネックと
・剛性の高いネック
・ヘッド素材そのものが持つ柔らかさ
これらのことが考えられましたが、その中でも若干柔らかいかなとも感じる細いシャフトですが、この要素がかなり大きく影響しているように感じます。ネックの剛性が高いため、このシャフトの柔らかさがさらに強調されて、柔らかい打感を生み出していると考えられました。
一昔前で言うと、T.P.MILLSと言えば一生物のパターです。David Tomsも昨年のFed Ex Memphis ClassicでT.P.MILLSのパターを使って優勝したとのことです。2005年の春から新しいシリーズのパターも出てくるようです。実に楽しみです。
T.P.MILLSのWeb Siteはこちらです。 http://www.tpmills.com/
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