先日の予告の通り、2006年12月22日に新発売になるFOURTEEN MT28v3と、これまでのMT28v2の比較をしてみました。どこがどんな風に変わったのか、計測データも含めてレポートします。まずは、その形状から.....
バックフェース側を見ると、FOURTEENのロゴマークの入りは変わっていません。右の写真にある、「FourteenClassic」の刻印は実際の製品には入りません。今回の参加賞はメッキ仕様でしたが、この他にノンメッキ、窒化処理された仕様の物も出るようです。形だけを見るとこの角度ではこれまでと大きくは変わりません。
上の写真は、左が52度、右が60度の比較です。これを見ても形状に差がないことがわかっていただけると思います。
上の写真は左がv3の58度、右がv2の60度です。この角度でもほとんど差はないように感じます。スコアラインの本数はどちらも16本で変わりません。スコアラインの長さは、v2が52.7mm、v3が52.35mmとほぼ同じでした。ヒールよりのスコアライン端位置でのフェースの厚みは、v2が36.8mm、v3が36.8mmと全く同じ数字でした。トウよりのスコアライン端位置でのフェースの厚みはv2が59.5mm、v3が62mmでしたが、この程度の差は研磨誤差程度の違いでしかありません。
トップブレードの厚みは、v2が4.9mm、v3が4.45mmですが、これも誤差程度の差と思われます。ネックの太さですが、これも太さに差は見られませんでした。ソールに肉がかなり付いているので、どこかでウェイト調整していると思っていたのですが、これまでのところその差は見つかりません。
v3の52度とv2の53度のソールを比較した写真です。この辺からだんだん違いがわかるようになってきました。これを見ると、v3のソール幅がv2よりあつくなっているのがわかっていただけると思います。トウ側、ヒール側の幅が特に厚くなっているのがわかっていただけると思います。
ソールの中央部分の厚みですが、v3の58度で23.95mm、v2の60度で、22.35mmで、これもほとんど差がありませんでした。
52度、58度のトウ側の形状を比較した写真が上の写真です。v2のトウ側が先に行くほど細くなっているのに対して、v3の方はトウの先の方まで厚みがあります。
この角度だとかなり厚みがあるように見えます
上の写真を見ていただくと、右のv2の方がネックに向かってなだらかにラウンドがついているのに対して、v3の方がネックと、ソールの境目がはっきりしているように見えます。
ここで、FOURTEENのロゴが刻印されている面と、MT28v3の刻印がある面の角度を測ってみたところ、v2の60度で145度、v3の58度では140度となっており、これを見ると、ソール幅が厚くなっているのがわかると思います。
この写真を見ても、ソールのネック方向へのラウンドの特徴が見ていただけると思います。
ソール面の形ですが、v2は平面に近い形状なのに対して、v3は軽くラウンドがついた形状になっています。
v3の58度のバウンス角は58度ですが、実際に構えてみても、打ってみても、10度以上はありそうなイメージになっています。MT-28 LOW BOUNCEのソール形状で、ソールが平らでなく丸みをつけたのが今回のv3に近いと思います。
バウンスの計測は非常に難しい上に、計測する人によって違ってきたりするので、計測する位置によってはこの8度というバウンスも、12度くらいあることになる可能性もあるような気がします。最近ではバウンスが2種類あるウェッジもあったりするので、これも何か一定の計測方法があると良いですね。
この通り、見た感じではかなり違った感じに見えるソール形状ですが、今手元にある計測ツールではその差をはっきり表すことはできませんでした。ただはっきり言えるのは、数値的にはLOW BOUNCEでありながら、バウンスは十分にある感じがするということ、その効果はソールの前後方向にあるラウンド形状にあるのではないかと言うことは言えると思います。 なにかはっきりしない結果ですっきりしませんね.....。
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