GOLD'S FACTORYのGOLDさんにフルオーダーで作ってもらったパターを紹介します。
ベースになっているモデルは、「Private Stock No.2」で、このモデルの刻印などが彫刻されていない状態の物に、気に入ったメッキ加工・刻印・調整を施してもらった物です。
GOLD'S FACTORYのPrivate Stock Seriesは、Anser 2タイプの今回の形状と、Anserタイプの「Private Stock No.1」があります。
最初は元々の状態のどこをどのように研磨するかを決めます。次にGOLD'S FACTORYのロゴを入れる位置を確定します。GOLD'S FACTORYのロゴは彫刻により入れることになるので、メッキ前に作業することになります。
上の状態は、研磨が終わり、「G」マークの彫刻と、サイトドットの彫刻が終わり、メッキ処理までされた状態です。
上の写真はサイトドットのクローズアップ写真ですが、ポンチで打つわけではなく、重心位置を測定し、重心位置に合わせて、トップブレードの完璧なセンターに彫刻で入れられます。上の写真でわかるように、Scotty Cameronのビッグチェリードットのように、削った部分の面は平らになっています。
次に打刻でいろいろ入れてもらいました。まずは上の写真の通り、手書きで実際に刻印を入れたい部分に油性のマジックで書きます。そして右の写真は実際の刻印の大きさを確認するために、インクを付けて紙に押して確認します。
打刻に使うキットは上の左の写真の通り、様々なサイズ、種類があります。アルファベットはもちろん、数字も各サイズがそろっています。パターを鉄の台に固定し、打刻の準備をします。
上の写真が打刻をしているところです。Scotty Cameron同様、やはりかなり重そうなハンマーを使って、ほぼ1回で刻印をしていきます。
すべての刻印が入れ終わった状態です。このあと刻印に色入れをします。
上の写真は今回刻印した部分のクローズアップ写真です。左は今回自分で勝手につけたモデル名「PSP07」、そして真ん中は自分の名前「TOSHI」、そしてキャビティ内にはパターヘッドの重さ「342G」を入れてもらいました。「342G」の「G」は、GOLDさんが削ったことを証明する「G」マークを使ってもらいアクセントをつけました。
今回刻印の色はこれまでの常識を覆すような色にしてもらおうと思ったのですが、結局あまり奇抜ではない薄目のネイビーカラーに調合してもらいました。この写真だと結構明るめに見えますが、実際はそんなに明るい色ではありません。
竹籤で刻印の上に塗料を塗っていきます。そして今回は特別に使った色を保管してもらうことにしました。なかなか良い色です。
塗料が乾きいよいよ組み立てです。まずはシャフト先端をざらし接着します。接着されたら次はヘッドスペックの調整です。万力に挟み少しずつ調整しては計測を繰り返し、その間も何度か実際に構えてみて、調整をしてもらいました。
最後にグリップ装着をします。レーザー水平器を使い、トップブレードを垂直なラインにきっちり合わせ、グリップを装着します。さらにグリップの平面の部分に水平器を置き、トップブレードと完璧に垂直になっているかを確認します。
そしてできあがったのがこれです。これまで使っていたGauge DesignのGA03と完璧に同じスペックでできあがりました。実に良い感じです。フェース面のミーリング痕を極力残してもらったので、ボールとの接地面は平面ではなく点の集まりに近くなり、打感は最高です。
価格は、市販品の倍以上になってしまいますが、これだけいろいろな要望を聞いてもらえてその金額なら納得できる範囲の金額です。調子に乗って、「Private Stock No.1」も注文してしまいました。ああああああああああ。
問い合わせは、http://www.goldsfactory.com/toiawase/index.html から、ページの下にあるFAQをご覧にいただいたあとにして下さい。また、電話での問い合わせも最近は受けているようです。
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