取材後記

組立完了までほぼ一日がかりの仕事でした。やはりこだわりを持った職人さんじゃないとできない仕事ですね。私も実は卓上型のグラインダーを購入して研磨のまねごとをしてみています。難しいです。力加減、ソールの形状ソールのラウンド.....。経験が必要ですね。都丸さん尊敬してしまいます。これからもすばらしいWedgeを提供し続けていただきたいです。MTシリーズはPWがラインナップされていないので、これも期待したいですね。

私もどこかにある職人の血が騒いできました。どこかのPutterヘッドだけ購入して削ってみようかな.....。Wedgeも自分好みの顔にしてみたいですね。あーやってみたい!!!

それとWedgeを研磨している都丸さんだけでなく、組立をしてくれた徳江さんも営業をしているとのことだったのですが、クラブへのこだわりはすごい物があります。私もにわか知識でクラブを組んだりしますが、あそこまで細かく綿密にやったことはないですね。まいりました。クラブを組み上げる前に我々が得られる情報はヘッド重量、グリップ重量、シャフト、セルや接着剤の重量等の情報です。組み立てる間にターゲットのバランスがあるわけですが、その前に限定されている物もあります。それは何かというと、グリップはほとんど指定されています。それと長さもほとんどの場合決められています。このような限定された状況の中でバランスを出さなければならないので、グリップの重量や接着剤の量、さらにはグリップの下巻きの量なども重要な要素になります。今回もヘッド重量が軽めだったのでシャフトの中にバランス調整の真鍮製の重りを入れました。それもある程度重さのバリエーションは用意されているのですが、これも計算によって1g削ったりして入れられます。私がやっていたのは本当に素人の調整でした。

組立もがたつきがないように工夫された組立方法で完璧な状態で組み上げられます。これは自分でやるときもやってみようと思います。最後のセルの仕上げなどもいっさい手抜き無しの完璧な作業でした。まさに脱帽という感じです。

今回は本当に色々勉強になりました。それと今回紹介したお二人だけでなくFOURTEENさんの職人さんは手際よく丁寧な作業をしているのがよくわかりました。ますますFOURTEENさんには恐れ入ったという感じです。

今回見学をさせていただいたFOURTEENのみなさんありがとうございました。

最後に、MT-28 PROTOTYPEはプロ以外の一般の方からの注文も受けているとのことですが、受注の順番で製作しているとのことですので、現在受注のものは約三ヵ月後の納期になるとのことでした。


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