ウッド編

とりあえず、まずは数値を計測していただくことにしました。

まずはコンピュータに身長などのデータを入力し、センサーの入ったマットの上でマグネットの埋め込まれたテストクラブで10回実際にボールを打ちます。これにより下記のパラメータが計算されます。

インパクト時のフェースの向き(Open or Close)
スイングルート(インサイドアウト or アウトサイドイン)
インパクト時のライ角(Dynamic Lie Angle)
ボールへの入射角(ダウンブロー or アッパーブロー)
インパクト時のロフト角(Dynamic Loft Angle)
インパクトポイント(左右)
インパクトポイント(上下)
スイングテンポ
1インチあたりのヘッドの返り具合の平均値
ヘッドスピード


これらのパラメータを分析することにより、その人のスイングがどんな物かがだんだんわかってきます。

実際に計測したデータを紹介します。
数値はスイング一回ごとに出ますがここでご紹介するデータは、平均値です。

●ウッド

Face

Path

Dyn Lie

Traj.

Dyn Loft

Impact

Height

Tempo

Rotation

Speed

1.4 Deg. Open

0.6 Deg. In-Out

1.5 Deg. Heel Down

-1.3 Deg.

7.9 Deg.

0.2" Heel

0.0

1.3

2.3 Deg.

98.8MPH

Test Club(Spoon) : Loft:14.5, Lie:57.5, Length:43.5, Head:3 Deg-Close

以上の結果から、下記のようなことが考察されます。
Face(インパクト時のClub Face)は1.4度オープンに当たっています。このデータだけでは右に飛んでいると言うことになります。次にPathですが、これはクラブの軌道で、0.6度のインサイドアウトになっています。クラブフェースが0.0度なら軽いドローになるところですが、1.4度のオープンになっているので、この二つをあわせて考えると、プッシュアウト気味になっています。
次にDynamic Lieですが、これは1.5度のヒールダウンになっています。ということはクラブがアップライトになっていると言うことになります。アップライトと言うことは、左に行きやすい回転をしていると言うことであり、この3つの結果からほぼ相殺されてまっすぐ飛んでいると言うことが言えるかもしれません。
次のTrajectoryは入射角ですが、これは1.3度ダウンブローになっています。
次にDynamic Loftを見ると驚くことに7.9度プラスになって当たっていて本当のロフトが14.5度ですから、当たっているときのロフトは22.4度ということになります。
インパクトのポジションは約5mmヒールよりで、上下の方は真ん中に当たっているようです。
スイングテンポはどのくらいが良いかという基準はないようなのですが、10回やって1.2と1.3しかなかったのでほぼ同じテンポで振れているようです。
ヘッドスピードはm/sに換算すると44.55m/sになりますので45インチでは48か、49位になると思われます。

この結果出てきた結果が、下記の通りです。
Club Style : 8.5 Deg. FLY-TI COMPETITION
Club Selection : Driver Length 43.50"
Shaft Selection : Fly Weight GRAPHITE
Lie Code : Black Standard
Club Face PURPLE


解説すると、ロフトが8.5度の若干フェース厚のあるヘッドで43.5 Inchの時シャフトはS相当の物、ライはスタンダードで、フェースアングルは3度クローズというデータが出ました。
ただ、ここからがZEVOさんのFittingの良いところで、シャフトの長さは45 Inchにしたいというと、そうなったときにスペックをどう変えるとフィットするかというのをアドバイスしてくれます。
私の場合45 Inch程度の長さが欲しかったので、そうするとライ角は1.5度フラットな物(53.5度)にして、フェースはそのままというのがフィットされると考えられました。
実際に購入する場合は、この近辺のデータで、ホーゼルを変えながらフィールドテストをしてフィットする物を選んでいくことになります。すばらしいシステムです。

次はFittingのアイアン編です。


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