「Black
Oxide Finish」について by seaguardianさん
いつも詳細なレポートをいただくSeaguardianさんからまたまた貴重なレポートをいただきました。いつもありがとうございます。今回のお題はBlack
Oxide加工に関してです。 以下Seaguardianさんからのメールをそのまま引用させていただきました。
「ブラック・オキサイト」加工は「ガンブルーより錆び難い」と言う事でクラフトショップなどで取り扱うところが増えておりヤフーのオークションにも同加工をしたウェッジなどが散見されるようになりました。ゲージやキャメロンのパターにも同様の加工を施したものが有ります。
この処理は「素人でもできるのか?」と言う事ですが結論から言えば無理だと思われます。確かに日本語に訳すと「黒色酸化」と言う事でガンブルーで防錆加工するのと変わりないように思えますがクラフトショップでガンブルー加工とは区別して「ブラック・オキサイト加工も承ります」と謳っている場合、基本的にはクラブヘッドに対し下記のような作業を行っているようです。
1)メッキをはがす
これはガンブルーで処理する場合と同じです。
2)脱脂
特殊な薬品でヘッドに染みている脂分を完全に取り除く薬品を使うとの事。脂分がこれ以降の工程で 薬品の浸透などに邪魔になるのかと思われます。
3)サンド・ブラスティング
細かい砂の粒子を吹き付けて表面に微妙な凹凸をつける。表面積を増やして薬品が乗り易くするのが目的と思われますが 副次的にクリーブランドのガンメタに 似た独特な手触りをもたらすと言う効果も出ます。(狙っていた訳では無いと思いますが)
4)薬品に漬ける
これはどうもガンブルーを強力にした感じの液体と思われます。3〜4時間ほどヘッドを浸すとの事
5)防錆剤を塗る
これがどんな薬品なのかは判りませんが最終工程として行われるようです。
作業そのものを見た訳ではなく聞きかじりですのでこれ以外にも何処かの工程で熱処理(冷やす、熱するを繰り返すとか?)等、他の処理を行っているかも知れません。こうする事によって通常のガンブルー加工に比べて赤錆が出難くくガンブルー処理のみでは例えばバンカーショットを何度も打っているうちに下地の金属が表れてきますがブラック・オキサイト加工ではこう言う現象に対して耐久力が出るようです。もともとは船舶で常に海水と接触している部分のねじなどの部品に施されている処理との事。さすが海洋立国、日本人の職人技と言ったところでしょうか?。この話はGOLFデポ五反田店の店員さんに聞いた話しでして、そのお店では1本5000円、2〜3日で仕上げてくれるとの事です。
「ブラック・オキサイト加工」済みと称した商品には妙に光沢が有るものが存在し「黒色酸化皮膜を作る」と言うような説明が有りますので他のお店で取り扱っている加工方法は上記以外と言う事も有り得ると思います。例えばミズノのMPウェッジにも同様の加工を施したラインアップが登場するようですが写真で見る限りこちらも妙に光沢が有り、単に油を塗った上での光沢かも知れませんが社会通念上、実はゴルフ用具における「ブラック・オキサイト」加工は船舶技術から派生したものと別なものが主流になりつつ有るのかも知れません。もし読者リポートなどで取り上げて頂く場合は話の出所(ゴルフデポ)も書いて頂いた方が良いかと思われます。なお念のため申し上げると商品として存在するクリーブランドのガンメタは焼付け塗装なので全くの別物です(釈迦に説法でしたら申し訳ありません)。
さて本物の「ブラック・オキサイト加工」は無理としても通常のガンブルー処理は多少工夫すれば少しは加工そのものの耐久性が増すのではないかと思い、小生は下記のような工夫をしていて実際に効果が有るようです。
@ガンブルーを塗った後、氷水で冷やす事が推奨されていますがこの季節なら水道水を浴びせ続ければクラブヘッドは十分にかつ急激に冷えます。氷水に浸しても熱交換しながら徐々にしか温度が下がらないと思われますが水道水を流しつづければ熱交換する相手が常に熱量を奪ってくれます。
Aこの後、ヘッドをドライヤーなどで温める。我が家は浴室乾燥機が有るので洗濯物を干す竿のような金属棒にウェスを巻いてそこにウェッジのネックを引っ掛けるようにぶら下げて温風の吹き出しがヘッドに直接当たるようにしています。かなりの高さの温度になりますので度が過ぎると接着剤が溶けてシャフトが抜けるかも知れないので適度に、がポイントでしょうか。この間に別なウェッジに@を行えば効率的に作業が出来ます(例えばAWとSWを交互に)。
ガンブルーの液も、以前は意外とあっさりと塗っていましたがもう十分に乗ったと思ってもしつこい位何度も塗ると@とAの効果が高まるようです。この後はanserfreakで教えて頂いたポニーローションの出番ですが塗り終わったらベランダなど夜間に冷え込む場所に放置してヘッドを冷やすと脂分を浸透するようです。これもライターなどの火で温めると脂分が浮いてきますので熱する、冷やすを交互に行うと浸透度が増すのかも知れません。別なサイトでフライパンをさび難くするのと同じ要領で脂を塗って熱するのを繰り返すと良いと言う記事を読み、大昔、喫茶店でバイトしていた時にその店のマスターにフライパンに脂を塗っては煙が出始める直前まで熱する作業を繰り返すよう教えられた事を想い出しましたがそのサイトでは真夏に直射日光に当たるところに暫く放置すれば触れなくなるくらい熱くなるのでそれで十分との事でした。クラブの手入れは季節に応じて様々な知恵がありますね。
ちなみにガンブルーの塗布については皆さん、それぞれ工夫されていると思いますが小生は女性のお化粧用の筆(はけ?)を使っています。安くてスーパーやコンビニなど何処にでも手に入り、かつガンブルーに対する耐性も十分のようです。週に1回程度、約2ヶ月ほど使い続けましたが特に問題なく使えています。
ガンブルーを塗る時に@とAを十分と思っても何度も繰り返すのがコツと言えばコツでしょうか。実際には4〜5回くらいです。
TOSHI's Comment
いつもいつも詳細なレポートありがとうございます。Black Oxideは良い色ですよね。私も以前パターにこの処理をしたことがありますが、この時の処理はメッキと言うより耐久性の強い錆びない塗装で、元々のメッキなどは剥ぐことなくこの処理をできました。確かに雨の日に使ってもまったく影響はありませんでしたし、擦り傷はつくものの、おおよそ塗装と言った感じはなく綺麗に処理されていました。あたって剥げるというようなことはなく、耐久性はすばらしかったです。
後半のレポートではガンブルーの処理方法について詳しくレポートしていただいていますが、色々なTipsが色々な方から寄せられています。
最近その中でも有力な処理方法をメールでお送りいただきましたので、近いうちに詳細にレポートできると思います。これがほぼ決定版と言った感じでしょう。色々な方法を複合して処理することで綺麗に仕上がります。今回のSeaguardianさんのポニーローションの使い方などもその一つです。貴重な情報ありがとうございました。
背中の痛みについて
by seaguardianさん
まさに小生も11月の3連休中に打ちっ放しで痛みが走って以来、同じ状況でして症状が悪化して翌週のラウンドで大叩き。痛みも日に日に激しくなって咳をするだけでも痛くて寝返りすら苦しいと言う状況になり骨に異常が有るのではと思って先週末に病院に参りました。幸いレントゲンに映るような骨折やひびと言った大きな問題は無く安心しましたが、1年半前にも我が家のバルコニーの植物を動かそうと胸の部分からベランダの柵に覆い被さるような姿勢で手を伸ばしたら体重が乗ってしまい今回と同じ様な怪我をした時にも医者に小さなひびはレントゲンには映りませんよ、と言われましたので実は小さなひびが入っているか肋骨の周りの軟骨の損傷など肉離れ程度以上の怪我になっているのは間違いなく、取り敢えず
・レントゲンに映るほどの大きな骨の異常が無い事の確認
・薬を処方して貰う
を目的に是非病院に行かれる事をお奨めします。2週間ほど湿布薬を貼り続けた結果、肌がかぶれて仕舞ったのですが処方して貰った炎症を止めて痛みを抑える飲み薬が結構効くので湿布薬要らずで大変に助かっております。薬が切れだす明け方などに感じる痛みも徐々に弱くなっていますので治りつつ有るのだと思いますが、医者には何しろ安静が一番の治療でゴルフなんてもっての他と言われましたので暫く屋内でパターの練習程度で我慢するつもりです。
TOSHI's Comment
私の背中痛は2週間のお休みで自然治癒しました。でも冬の間はあまりマットの上で打ち込むような打ち方は厳禁ですね。私の周りには一番低いティでボールだけを打つ練習をしているうまいおじさんがいますが、その人もマットの上の練習は体に良くないと言っていました。
咳をしても痛いとか、ひどいときは深呼吸しても痛いこともあります。皆さん気をつけてください。練習はほどほどに.....って人のこと言えませんが.....。 |